- ポスドクは転職しやすい!研究で身に着けたスキルは社会で即戦力になる。
- ポスドクは起業した方がいい【2足の草鞋を履く研究者】
- 【理系限定】今すぐ転職したいならWeb系エンジニアがおすすめ
大学生から数えると、かれこれ10年以上続けてきた研究を辞めるって、そう簡単に決心できることではありません。
とはいえ、若手研究員の雇用環境の現状は厳しい。。
いつ無職になってしまうかもわからない不安定な生活の中で、成果を求められながら、精神的にも経済的にも落ち着かない状況で日々頑張っているはず。
その苦労、お察しします。。
ポスドク1~2年目が一番悩む時期
- 転職するなら30歳前後。
- 30歳中盤 or 後半からの転職は、正直厳しい。
- 結婚や家庭を持つことを考えれば、安定は大事。
一般的に、30歳前後って人生の過渡期ともいえるくらい、変化が激しい時期になります。
そんな時期にポスドク1~2年目って、考えるべきことが多すぎますね。
そもそも、研究を続けるべきか、転職するべきかで悩む原因は、“経済的な理由”がほとんどだと思います。
給料は高くないし、手当もボーナスもない。その上、奨学金の返済を抱えていれば、学生の頃と同じような生活を送っているポスドクも少なくないはず。
ちなみに、私はポスドク2年目で退職しました。
※任期5年のポストをもらえていたので恵まれたほう?だったと思います。
私がポスドクを辞めた理由は3つ。
✓研究に社会的価値を見出せなくなった。
✓経済的に将来が不安になった。
✓自己成長に限界を感じ始めた。
経済的な不安はありましたが、それ以上に精神的に続けられなくなりました。。
とはいえ、ポスドクって社会の中で結構需要は高いと思うんですよね。
でも、ポスドクの多くは就職活動の経験が少ないため、自分を売り込むことが苦手な印象があります。
その弱点をサポートしてもらえれば、転職はまったく問題ないのではないでしょうか。
もしくは、転職でなく“起業”するのも1つの選択肢です。
例えば、理系の方であればプログラミングスキルを活かしてフリーエンジニアとして起業することは比較的容易な選択肢です。
≫【理系限定】大学院で研究をしながらフリーランスエンジニアになる方法
※経済的に独立することで将来の不安が解消されます。
ポスドクは転職しやすい!研究で身に着けたスキルは社会で即戦力になる
「あなたは学位を取得した優秀な人材」ということを自覚してください。
学位はそこららへんの資格のように簡単にはとることができないってことはあなたが一番理解しているはず。だからこそ、あなたには価値があります。
そして、これまでの研究を通していろんなスキルを身に着けているはずです。
しかし、あなたはそのことに気付いていないかもしれません。
✓リサーチスキル
これは現代の情報化社会においてはとても重要なスキルとなります。
あまり重要視されていませんが、リサーチスキルがある人はどの分野でも重宝されます。
リサーチスキルがない人(or 乏しい人)は、現代の情報化社会の中で仕事ができない(現場で必要とされない、価値が薄い)人材です。
これは間違いありません。
この他にも、
✓プリグラミングスキル
✓プレゼンスキル
✓ライティングスキル
など、研究を通して身に着けたスキルをたくさん持っているはずです。
※自覚がなくてもそこらの社会人より高いスキルを持っています。
ポスドクは即戦力となる高いスキルを持っている!
例えば、Web系のコンサルティングのお仕事を例にとって考えてみましょう。
コンサルティングの具体的な仕事内容は、“PDCA”サイクル”を回すこと。

つまり、現状のサービス情報を把握し、
問題提起
↳仮説検証
↳検証
↳改善
↳問題提起 …
というプロセスを繰り返して、生産性・売上の向上を図るもの。
この工程は、研究過程と同じプロセスです。
ポスドクは自分の価値に気付いない!?
でも、自信を持って大丈夫!
ちょっと発想を転換することで、「研究を通して自分が積み上げてきたキャリアが社会の中で役に立つスキルなんだ」ってことに気付けるはずです。
あとは、応用力とか、コミュニケーション力の問題。
ちょっと偏った意見かもしれませんが、研究者ってちょっと自己中で頑固な人が多いので、嫌煙されることもあるかも。
そのあたりを、柔軟に対応・振る舞うことができるなら、まさに鬼に金棒ですよ!
【2足の草鞋を履く研究者】ポスドクは起業してもOK!
ちょっと突飛な意見に聞こえるかもしれませんが、リサーチ能力がありPDCAを回すことができる人であれば、アイディア一つで起業するのもありです。
起業と言っても、オフィスを構えて従業員を雇って…みたいなことではなく、“フリーランスとして独立しよう”ってことです。
むしろ、研究者の気質的に、就職して会社員になるよりは、フリーランスとなって個人で仕事をする方が性に合っていると思います。
2足の草鞋を履く研究者になろう!
起業と聞くと、難しく聞こえてしまいますが、税務署に開業届を出すだけです。
要は、個人で仕事をするスキルがあるかどうかがポイントです。
ちなみに、今後転職をするにしても、研究職とは別にフリーランスとして(経営者・事業者)としての活動実績は役に立つはずですよね。
実績はプラスにしかならないので、とりあえず挑戦してみた方が得ですよ。
私がやっていた副業
私は博士課程の頃に共同研究でお世話になった個人で会社をしている方にお願いして、3DCADのモデリングと図面製作のお仕事をいただいていました。
今だから思うことですが、そのフリーランス活動にもっと専念しておけば…と後悔しています。
実は、ポスドクしてるけど、他研究者から外注費をとってフリーランス的に仕事をしている人は以外といます。
研究機関に勤務しながら、他企業のプロジェクト採用で業務委託契約をしているポスドクの人もいました。
このように、研究をしつつエンジニアとして活動している人は珍しくありません。
副業はこれからの働き方においてマストです!
フリーランスとして活動することにイメージが湧かない人も多いと思いますが、「理系分野であればプログラミングスキルを活かして“IT/Web系エンジニア”を目指すのもあり」です。
具体例を挙げると以下のような感じ。

上記の募集案件はレバテックフリーランスという
フリーランスエンジニア向けの専門エージェントサイトで募集されている案件です。
ポスドクに限らず、理系大学院生はプログラミング経験者だと思いますので、そのスキルを生かしてフリーランスエンジニアとして起業しみてることを考えるべきだと思います。
詳しくは、以下にまとめていますので参考にどうぞ。

次は、「研究業界ではなく、一般企業でガツガツ働きたくなった!」という人向けに、「転職するならIT/Web系エンジニアがおすすめだよ!」というお話をします。
理系の人は要チェック
今すぐ転職するならIT/Web系がおすすめの理由
フリーランスになるのもOKですが、エンジニア採用としてIT/Web業界へ転職するプランです。
なぜ、IT/Web系エンジニアがおススメなのか。その理由は3つ。
📝IT/Web系エンジニア転職をすすめする理由
- これまでの経験(スキル)を生かしやすい。
- IT/Web業界のエンジニアは常に人手不足。
- 年齢が重視されない業種のため、転職しやすいし待遇も良い。
IT/Web業界が成長し続けていることは、日常生活の中でも実感できるはずです。
Web業界は成長し続けるあまり、常に人手不足状態が続いているため、エンジニアの“売り手市場”状態で、給料も他分野と比較しても高めです。
研究者から他分野への転身を考えるなら、IT/Web業界を選択肢に入れない理由はありません。
さらに言えば、IT/Web業界は「自由な働き方」を取り入れている企業が多いため、研究者が馴染みやすい業界でもあります。
とはいえ、どうせエンジニアになるなら将来的にはフリーランスエンジニアになった方がいいです。
その方が働き方は自由だし、報酬単価も高くなることは間違いありませんから。
まとめ:ポスドクは優秀なので即戦力となるスキルを持っている!
結論、ポスドクは優秀です。
ポスドクは社会に必要とされるスキルを持っているため、自分を強みを把握・理解できれば転職するのこと可能だし、フリーランスとして起業することもできます。
しかし、なぜ転職を考えるようになったのか、その理由をはっきりさせておきましょう。
📝転職を考え始めて理由は?
- 研究は続けたいけど、経済的な不安があるため、30代のうちに安定した職に就きたい。
→ フリーランスとして起業! - ポスドクにはなったものの、一般企業でガツガツ働きたくなった。
→ Webエンジニアに転職!
もし「経済的な不安」が転職を考える理由であれば、フリーランスとして収入源を作ることができれば解決します。
例えば、理系の方であれば「プログラミングスキルを活かしてフリーエンジニアとして起業」することは比較的容易な選択肢です。
もし、一般企業でガツガツ働きたい!っと思うようになったのであれば「IT/Web系のエンジニア」に転職してみるのが良いんじゃないかと思います。
もちろん、他にやりたいことがあればそれを優先すべきです。
自分の進路は決断したその日から変えることができます。
とはいえ、「フリーランスとかWebエンジニアは、やっぱりハードルが高いよ」と思う人は“Webライター”というお仕事はどうでしょうか?



※研究職を続けながらWebライターする働き方もありです。