- 博士(後期)課程で第一種奨学生に採用されたD1は返還免除内定制度の対象者になる。
- D3の貸与終了時に業績優秀者返還免除制度により、全額 or 半額の返還免除が適応される。
※平成30年度以降の採用者に適応されます。
修士課程のみなさん、もしくは博士課程へ進学を予定のみなさん、こんな制度があることをご存知でしたか?
つまり、博士課程に進学するのであれば第一種奨学金を借入しなくては損!ってことです。
この制度は平成30年度から施行されているようなので、まだまだ認知度は低いと思いますが、知らないと損する情報であることは間違いありません。
詳細は以下ページをご覧ください。
実は博士課程での第一種奨学金の免除制度は以前からありました。
しかし、D1の時に免除対象者として内定するという制度は最近?できたのかな。(学生からすればこの制度ってめっちゃ安心ですよね)。
2,196,000円も返還免除になりました!
まじで、借りなきゃ損です。
第一種奨学金の返還免除内定制度とは?
大学院修士課程から博士課程へ進学する人は、自己申請により返還免除内定制度の対象者となり、学業不振に陥らない限りはD3終了時に博士課程(3年間)で貸与した第一種奨学金が全額、もしくは半額の返還免除になるっという制度です。
ただし、博士課程進学者が無条件で返還免除内定者になるわけではないようですね…。
返還免除内定者になるまでの道のりを簡単にチェックしてみました。
📝任意返還免除内定者になるまでの流れ
- 入学年度の夏以降に所属する大学へ返還免除内定制度への申し出を行う(自己申請)。
- 申請者を対象に学内選考委員会による評価基準を満たすことが見込まれれば内定者として日本学生支援機構に推薦される。
- 日本学生支援機構の業績優秀者奨学金返還免除認定委員会によるの審議で問題なければ内定者として決定される。
➪学業不振がなく3年間で修了すれば返還免除が適応されます。
※学位取得の条件がないため単位取得退学(修了)でもOKです。
ここで気になるのが、自己申請と学内選考委員会での評価基準ですね。。
3番の段階まで行けば、学内推薦を得ているわけだから特に大きな問題がなければすんなり内定者確定だと思いますが。
返還免除内定制度へ自己申請
ここを見る限り「8月以降に大学へ問い合わせて…」って、だいぶアバウトな感じで書かれています。
おそらく、各大学によって学内推薦者を先行するスケジュールが行ると思われます(← この段階では日本学生支援機構は関係ないので)。
つまり、D1に入学し第一種奨学金を貸与している学生は、8月頃から返還免除内定制度についての情報をチェックしなければいけません。
きっと、対象者に連絡があるか、もしくは学内掲示板に案内が流れるかのどちらかだと思います。
おそらく後者である可能性が高いと思いますで、学内掲示板(POST??)は随時チェックしておいてください!
参考までに
私の後輩に、「免除制度があることを知らなかった」&「免除申請の案内を見逃していた」という学生がいました。。申請すれば半額免除でも100万円以上も減額されたはずなのに…。
おそらく、事前に内定者を決めておく制度に変わった理由は、私の後輩のように修了年次の3月という慌ただしい時期に、申請の案内を見落としてしまう学生が多かったからではないでしょうか。
②学内選考委員会による評価基準
ここを見る限り、評価基準には以下の項目があげられています。
✓修士課程の成績
✓博士課程の成績
✓修士課程の研究科長からの推薦
もしかすると、東大や京大のような博士課程進学者が多い大学院では学内選考で弾かれることもあるかもしれませんね。。
となれば、博士課程の学生が少ない大学院ほど内定者になれる確率は高いと考えてよいかもしれません。
根拠はありませんが、日本学生支援機構のによる選考の前に、学内選考委員会でふるいにかけていることから、大学院毎の枠(内定者人数)は決まっているのではないかと推測されますので…。
返還免除制度で最大いくらお得になる!?
すでにご存じだと思いますが、第一種奨学金は無利息で借入できるので、免除の可能性があるのであればなおさら借りておかない理由はありません。
「借金するのは怖い…」っと言う人もいるかもしれませんが、無利息で借入できる借金であれば、証券口座に入れて超低リスクで米国株を保有するなりしておけば、年利3%の利回りが十分に見込めますよね。

つまり、借入したお金を超低リスクのローリターンで運用すれば年利数%で増える上に、全額 or 半額免除の可能性があるって、こんなおいしい話は世の中で他にありません。
ゲスイ話ですが、博士にもなれば十分それくらいの知識を持っているはず。
さて、では実際にどれくらいの金額を借入できるのか調べてみました。
大学院博士課程で借入できる奨学金は、
- 月額80,000円
- 月額122,000円
の2種類です。
これを博士修了までの3年間借りた場合の総額は以下の通りです。
- 月額80,000円を3年間貸与
→ 総額:2,880,000円 - 月額122,000円を3年間貸与
→ 総額:4,392,000円
まぁまぁすごい金額になります。
返還免除内定者になれば、これが全額 or 半額免除になるので、借りなきゃ損です。
最後に:大学院博士課程への進学はメリットしかない
「返還免除制度があるから博士課程に進学しよう!」という人はいないと思いますが、研究者になることを目指して進学を希望する人にとってはめっちゃ嬉しい制度です。
ただし、あまり知られていないのも事実なので、そのあたりは大学側がもっと情報を積極的に発信して欲しいと思います。
とはいえ、大学院博士課程に進学するのは相当の覚悟が必要です。
最短でも28歳で卒業、就職しても新卒29歳って…。
しかもその年まで給料もない学生です。
博士に進むには相当な覚悟が必要。
このような焦りや不安に打ち勝つ覚悟も必要です。
でも、大丈夫。
博士課程進学はメリットしかありません。
研究職は一見すると地味だけど、素晴らしい仕事ですよ。
詳しくは以下の記事もチェックしてみてください。



※経済的な不安をどう解決するかがポイントです。